今年は、サッカーワールドカップがありました。
開幕戦の主審には日本人の西村雄一さんが選ばれましたが、誤審が問題になりました。
サッカーは、攻撃の選手が、相手のゴール前で、守備の選手に引っ張られて倒されれば、決定的チャンスを得ますが、これを狙って攻撃の選手がわざと倒れたとされると、逆にピンチになります。このようなルールがあります。
西村主審は、攻撃の選手が引っ張られて倒されたと判断し、攻撃側に決定的チャンスを与えました。しかし、テレビを見ていると、攻撃の選手は引っ張られてはいても、わざと倒れたように見えました。多くの人もこのように感じたようです。
しかし、テレビで西村さんの言い分を聞くと、かんたんに考えが変わりました。サッカーには、守備の選手が攻撃の選手を後ろから抱え込む形で、決定的なシュートを妨害したら、守備の選手のファウルになり、攻撃側に決定的チャンスが与えられるそうです。このようなルールがあるそうです。そのようなルールがあるならば、西村さんの言い分は正しいように感じます。
私の中で、西村主審は間違えたな、と思っていたのが、簡単に覆りました。やはり、双方の言い分は聞かなければならないですね。
このような意味で、刑事裁判、民事裁判は、重要な制度だと実感します。